火山活動における一番の危険現象は火砕流!火砕流とマグマの違いって?

火山大国である日本では、昔から火山噴火による被害が多く、それは古文書などにも知るされている事実です。火山による被害はいくつもありますが、その最たる物が噴火時に発生する火砕流です。

名称は知っていても、実際にそれがどういった物なのかというのを詳しく知っている方は多くはないかと思います。

今回は「火砕流」について詳しく説明したいと思います。

火砕流とは?

火砕流とは「火山砕屑物の流れ」の略称で、気体と固体から形成される密度流と呼ばれる物です。

これじゃあ、ちょっとわかりにくいですよね。

火山砕屑物というのは「溶岩以外の火山から排出された固体物のこと」で、火山岩や火山礫、火山灰といった物から、千切れたマグマが固まって出来た軽石やスコリアといった物も含まれます。

それらの固体物質とマグマによって熱せられた水蒸気や火山ガスが合わさって、山肌を駆け下りてくる現象が火砕流と呼ばれる現象になります。

ここで気になるのが火砕流とマグマの違いです。

マグマについては以前の記事で書きましたので、こちらを確認してください。ちなみにマグマが液体として流れ下れば溶岩となります。これは溶岩流と呼ばれますね。

マグマが固まった状態で流れ下れば火砕流です。火砕流とは火山粉砕物と火山ガスで構成されており、いわば高温の空気が流れてくると考えてもらえばいいと思います。

似たような印象を受けますが、実は別物です。

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火砕流の流れる速さと温度について

火砕流が流れる速さは、時速60kmから100kmとも言われ、噴火の威力や火山の形などの条件が揃えば時速500km以上になることもあります。

似たような名称の土石流などに比べて非常に速い速度です。

土石流が時速20km~60kmと言われていますからその差は歴然で、火砕流は構成されている物質の殆どが気体と礫や灰などのごく小さい固体であるため、山肌に生えている木などの抵抗を受けづらいという特徴があるからです。

火砕流の温度は、火山岩などが密集するいわゆる本体部分でおよそ600℃~700℃です。

端になれば温度は下がりますがそれでも200℃前後となっています。

このような温度で熱された空気や火山灰などを吸い込めば、それだけで気管を火傷してしまいます。そうなれば助かることはないでしょう。火砕流の固体による被害だけでなく、高温による熱風での被害も深刻であり、気体だからこその危険性と言えます。

しかし、極々希ですがマグマを伴わない火山噴火の場合に、高温ではなく常温のような火砕流の発生も起こることがあります。

火砕流に巻き込まれれば助かるのは非常に困難でしょう。

20世紀の火山噴火による死者の6割以上が火砕流によるものであるというデータもある通り、火山噴火における一番危険な現象となっています。発生を確認してからの対策では間に合わないので、火砕流から逃れるためには事前に対策することが必要です。

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