
日本の夏の風物詩といえば”花火”を連想する人が多いでしょう。
しかしここでひとつ疑問があります。
どうして夏に花火を打ち上げるのでしょうか。別に夏でなくとも花火はできるでしょうし、夏以外に花火を打ち上げても面白いのではないかと思う人も多いでしょう。
夏に花火をする理由
そもそもの疑問ですよね。
ふつうに考えると冬のほうが空が澄み切っており、綺麗な印象を受けます。花火を打ち上げたらさぞ綺麗なことでしょう。また、花火師の方々の健康面的にも夏より”春や秋”といった季節のほうがいいのではないかと考える今日この頃。
しかし、調べるとしっかりと理由がありました。
享保18年、八代将軍吉宗が疫病死者の慰霊と悪霊退散を祈り「両国川開き」始め、そのときに花火をあげるようになったようです。それからというもの花火は、夏の風物詩になったとされています。
そう、夏といえばお盆です。
花火もこれに関係しており「迎え火・送り火・精霊流し」などと同様に死者の霊を供養するもので、お盆を中心に行われるとされています。
この説が有力とされていますね。
川開きが花火開始の理由で、死者の霊を供養するために続いた行事ということですね。
冬に花火が少ない理由は?
夏に行う理由がわかりました。
しかし、冬に花火があまり行われないのはどういった理由があるのでしょうか?
それは気候のせいです。これは温度的な意味合いではなく冬という時期が危険だからです。冬は寒くて出歩きたくないという方は多いでしょうが、それを言ったら夏も暑くて出歩きたくないですよね。
実は問題となっているのは「冬の乾燥した空気」です。
冬に花火をすると、花火の火が引火しやすいことが挙げられます。
ただし、冬に全く花火が打ち上げられないのかといえばそうではないですね。実際に冬に花火大会をする場所もあり、日本では一年間で6,000回以上の花火が行われています。秋にも春にも行われています。
冬の花火の方が空気が澄んでいて、色と音がとても綺麗です。
一年を通してみると、春の花火大会がもっとも少ないです。
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